2020年8月27日木曜日

熱中症の対応について ~看護課~


 8月下旬と言うのに、気温35度を超える残暑が続き、熱中症にかかる人が増加しています。
 高齢者の場合は、老化により、暑さを感じにくくなるため、熱中症に気がつかず、気づいた時には症状がかなり進行し重症化してしまっています。また、汗をかいて体温を下げますが、汗をかきにくくなるので、体の中の熱を外に逃がすことができなくなっています。さらに、若い頃に比べ、体内の水分量が減少しているので、のどの渇きを感じにくく、水分の補給を怠りやすく、脱水症状が起きやすくなっています。熱中症の予防としては、脱水・体温の上昇を抑えることが基本です。

 高齢者の方は体温の上昇を抑えるため、寝ている間も室温は、28℃以下、湿度70%以下に保つことが重要です。

 そして、症状として、めまい、立ちくらみ、足の筋肉がつる、お腹の筋肉のけいれんが起こった場合は、涼しい場所で休むようにし、水分、塩分を補給するようにして下さい。頭痛、嘔吐、ぐったりした感じがする時は、衣服をゆるめ、水分、塩分補給し、太い血管を冷やして下さい。また、意識障害、全身のけいれん、高体温がみられた場合は、救急車で、病院へ行って下さい。
 熱中症が疑わしいときは、涼しい場所にいく、水分をとるなどし、私は大丈夫と思わず早めの対処をし、重症化しないよう心掛けてください。
 施設において水分補給の方法としては、定時的「時間が来たら飲む」習慣をつけています。水分摂取が好まない方もいらっしゃいます。その時は口当たりのいいフルーツゼリーのようにリンゴジュースなどを冷やしトロミを付けてゼリー状にして工夫すると自ら好んで摂取されます。

 懐かしのカルピスやソーダーも季節感を感じられ楽しみの一つとして取り入れ脱水・熱中症予防に取り組んでします。ご家庭の皆様もぜひご参考になれば幸いです。
残暑厳しい中ですが元気に乗り越えで過ごしやすい秋を迎えたいです。